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<保護者の方へ>小学生のキャリア教育のすすめ

「子供はあなたを見ています」


あなたが職場で上司や社長を見て思うこと以上に子供は大人を見て成長しています。仕事から帰宅して疲れた表情をしていると子供は「仕事は疲れること」と思います。

キャリア教育の基礎は「あなた」と子供が主役だと考えましょう。ここでは、小学生低学年から始めるキャリア教育で大切なことを解説していきます。数年後の進路選択に欠かせない「考える力」を身につけるためには、自分の好きなことや嫌いなことをより多く体験する。そうすることで得られる成功や失敗を経験することが最初の一歩です。

キャリアとは、「個人」と「働くこと」の関係で成立することです。「個人」だけを切り離してキャリアをつむことはできません。「働くこと」については、会社以外にも学校・家庭・クラブ活動・ボランティアなど様ざまな立場や役割を遂行する活動として幅広く設定する必要があります。

【小学生】キャリア教育に大切な3つの基準と4つの柱

時代が大きく変化する中、最も大切なことは「考える」ことです。大人になると自分の好きなことや得意なことは何かと考えても見つかりにくいでしょう。子どもへ進路を助言するとき何を話せばよいか分からなくなると思います。実は大人も困っているのです。

大人の考えが通用しない社会の登場により、良い大学や企業でも安心できない状況や夢と目標が持ちにくい正解のない時代が今なのです。
小学生低学年でのキャリアと課題を考える3つの基準を参考にして、キャリア教育で大切な4つの柱を養うことで、子供と共に未来を築いて行きましょう。

小学生低学年での課題を考える3つの基準

①小学校生活に適応する

小学校には、さまざまな環境で育った児童が同時に入学します。慣れない集団行動での行事や学習も始まり、好奇心旺盛な生徒たちには戸惑うことが多々発生します。安心・安全に学校生活を送るためには意図的・計画的に物事を実行していくことも必要です。この時期には、基本的な道徳や友達作りも大切です。

②生活で起こった事象に関心を高める

子供の関心を高めるには、行動範囲を少しずつ広げていく必要があります。今まで家庭中心で生活を営んでいた子どもたちは、小学校に入学すると家庭から学校へと生活のスタイルが変わって行きます。通常なら、そのまま高校・大学まで学校中心に人生を歩んで行きますが、行動範囲を広げることで多種多様な考えや憧れを持ちやすくなります。地域・イベントへの参加や学校外行事・クラブ活動・ボランティア活動などです。何に子どもが関心を高めていくか分からないので、より多くの経験を体験することで関心を高めていきましょう。

③自分の好きなことを見つける

子供が好きなことを見つける特徴として、環境と周りの影響がとても重要です。小学生の子どもに兄がいると仮定します。恐らく兄と同じことが好きになる可能性が高くなります。家の近所にスイミングスクールがあれば水泳が好きになる場合など、環境と周りに影響される場合があるので注意しましょう。

「好きなことを知ること」はできるけど、「自分の好きなこと」を見つけるのは大変です。

キャリア教育に大切な4つの柱

①日常生活

日常生活で「役割」や「きまり」を学んで、みんなのために働く経験を通して関心を高めます。

学校での係や日直・掃除当番は社会でも大切な「誰かの役に立つこと」を学んでいます。

家庭では、簡単な担当を1つ任せてみてはどうでしょうか?

・玄関の靴を並べる担当

・机の上を正確に片付ける担当

など、「役割」と「きまり」を意識して子どもの担当を作りましょう。

②特別活動

普段とは違う日常を体験することで、新たなる出会いや感情が生まれます。心に残ることは、普段とは違う環境で生まれる場合がほとんどです。学校では遠足や行事、家庭では旅行やイベントに行くことです。友達作りや家族との絆などを再認識できる環境ですので、楽しく参加できるように心がけてください。

③道徳の時間

学校・家庭での生活に欠かせないことを学びます。

・約束をしたら守ること

・悪いことをしたら謝ること

・自分の役割ときまりを守ること

・挨拶をすること

・みんなのために行動すること

基本的なことです。簡単に出来そうなことでも深く考えると案外できないことです。
大人でもすべて出来ているかと問われると考える項目が出てきます。

小学生で実行することは、大人の基本であることを認識する必要があります。

④勉強が好きになる仕組み

勉強はするのではなく教えることこそ重要です。

例えば、「算数の勉強をしなさい」と言われるのと「算数を教えて」と子供に言うのでは、どちらが子供にとって楽しく取り組むことができるでしょうか?

文章を書く場合でも、相手に「どう伝えるか?」ではなく「どう伝わるか?」を意識します。

自分が主役ではなく、相手が主役になることが大切です。

しかし、勉強を好きになることは難しいことです。意図的に計画を立て実行することも必要になってきます。そんな場合には、21日間は続けるようにしてください。21日間で意思から習慣に変わります。


まとめ

ここでは、小学生のキャリア教育について話してきました。考える力をつけて自分と向き合える環境を少しずつ構築し、一人では、どうしても限界がありますので要点だけを意識してキャリア教育を行っていきましょう。目的を明確にすることで結果を変えることができるはずです。

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